自分に合う香りの選び方|アロマでリラックス

香りの種類や心と身体に与える効果などを知ることでアロマを使い分け、自宅でリラックスの時間に取り入れてみてください。
香りの特徴や精油(エッセンシャルオイル)の選び方、またおすすめのアロマのご紹介。


自宅リラクを楽しむためのアロマの選び方


1:100%天然植物成分である精油(エッセンシャルオイル)を選ぶ


精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花や葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、揮発性の芳香物質です。

草花や果実など、植物にはさまざまな作用を持つ芳香成分が含まれており、その芳香成分を抽出したものが精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれています。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピー(芳香療法)として用いることで心身のバランスを整えたり、健康や美容に役立てられています。

アロマテラピーでは100%植物から抽出された精油を使用しますが、「アロマオイル」などの製品名がついているものには、精油とは異なる類似品もあるので注意が必要です。
精油(エッセンシャルオイル)を購入する際はボトルやパッケージに記載されている精油名・学名・原産地・抽出部位・抽出方法などの表示をしっかりと確認しましょう。

また、精油は紫外線や熱に弱いので、劣化を防ぐためにも遮光性のガラスびん入りのものを選ぶようにしましょう。1滴ずつ出てくるドロッパー(中栓)付きのものがおすすめです。

「アロマオイル」や「フレグランスオイル」などの名称で販売されているものは合成香料が使用されている場合があります。合成香料は精油(エッセンシャルオイル)に比べてリーズナブルな点や、天然にはない香りを表現することもできます。
ただし、精油と似た香りでも成分が全く異なるため、精油にあると言われる作用・効果は合成香料にはありません。

純粋に香りのみをお手頃価格で楽しみたいときは「アロマオイル」、香りとともにリラックス効果などの様々な作用・効果も期待したい場合は「精油(エッセンシャルオイル)」を使用するなど、目的によって上手に使い分けてください。


2:好きな香りを知る


精油の種類はとても豊富なので何を選ぶか迷ってしまいますが、一度にたくさんの香りを嗅ぐと鼻が利かなくなってしまうので、一度に試すのは3~5種類にとどめましょう。

ビンに鼻を近づけすぎると香りを強く感じ、本来の香りが分からなくなるので、精油をティッシュペーパーやムエット(試香紙)に垂らし、香りをお試しください。

リラックスするためには、自分が心地よいと感じる香りを選ぶことが大切です。苦手な香りを無理して使うと逆効果なこともあるのでご注意ください。

精油は植物の抽出部位や香りの特徴により、以下の7つの系統に分類されます。 香りを選ぶ際の参考にしてみてください。



「フローラル系」


主に花から抽出され、甘く華やかな香りが特徴。
代表的な香り:ラベンダーローズゼラニウムなど


「柑橘系」

 
柑橘類のフルーティーでフレッシュな香り。万人に好まれやすい人気の香り。


「ハーブ系」

ハーブの葉や花などから抽出され、さわやかで清涼感のある香りが特徴。
代表的な香り:ペパーミントローズマリー、クラリセージなど


「スパイス系」

スパイスとしても使われ、刺激を与え活性化させてくれる香りです。
代表的な香り:シナモン、ジンジャーなど


「樹木系」

木の葉や枝、樹皮などから抽出される。森林浴をしているような、すがすがしい緑と木々の香り。
代表的な香り:ジュニパーユーカリヒノキ、マートル など


「オリエンタル系」

甘さのある濃厚で官能的な香りが多い。個性的でエキゾチックな印象。
代表的な香り:イランイラン、ベチバー、サンダルウッド など


「樹脂系」

木の樹脂から抽出され、粘度が高い。古くから宗教行事などにも使われており、甘くずっしりとした、落ち着いた印象の香り。
代表的な香り:ミルラ、フランキンセンス など



3:求める香りの効果とシーン


どんな効果を求めているかによっても選ぶ香りが変わってきます。
リラックスしたい場面をイメージしてください。香りの効果と利用シーンでのおすすめアロマとアロマグッズをご紹介いたします。



・心地よい眠りの環境を整えたいときにおすすめのアロマ: ラベンダー

・お風呂でリラックスしたいときにおすすめのアロマ: ヒノキ

・気分転換をしたいときにおすすめのアロマ: レモン・ユーカリ・ヒノキ



精油(エッセンシャルオイル)の使用時に気をつけたいこと


原液を直接皮膚につけない

精油は植物の芳香成分を高濃度に含有しています。そのまま肌につけると刺激が強く、皮膚トラブルを起こす原因になることも。肌に使用する場合は、必ず植物油などで希釈して使用するようにしましょう。

妊娠中の方や小さな子供がいる場合

お子様の年齢や妊婦さんの月齢によって、使用できる精油や使用方法に制限があるのでご注意ください。事前に医師や経験豊富なアロマセラピストなどの専門家に相談しましょう。

病気・アレルギーのある方

医療機関で治療中の方、薬を処方されている方は、アロマテラピーを始める前にかかりつけの医師に相談してください。

ペットを飼われている方

動物は人間と身体のつくりが異なるので、安易にペットに使用しないようにしましょう。

光毒性(こうどくせい)に関する確認

精油成分の一部には、肌についた状態で紫外線にあたると、皮膚の炎症や色素沈着などのトラブルを引き起こす可能性のあるものがあります。
この性質を光毒性といい、柑橘系果実類の果皮から圧搾法で抽出された精油に多くみられます。
水蒸気蒸留法で抽出した柑橘系精油には光毒性はありませんので、購入時に抽出方法を確認してください。
アロママッサージなどで光毒性を持つ精油を肌に使用した場合は、数時間は強い紫外線に当たらないようにするなど注意しましょう。


まとめ

おうち時間にリラックスして楽しむためのアロマのご紹介として、精油(エッセンシャルオイル)の種類・香りの系統・利用シーンについてご紹介させていだきました。
数多くあるアロマの中から、自分の好きな香り、自分に合った利用シーンを見つけて、より心地よく暮らすためのアイテムを探してみましょう。